リノベーションとリフォームって何が違うの？

公開日：2023/11/11

リノベーションを検討している中で、そもそも「リノベーション」と「リフォーム」の違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。「リノベーション」と「リフォーム」、これらの言葉はよく似ているようで異なる部分があり、多くの方がその違いを曖昧に理解しています。２つとも住居の改善や変更を目的としていますが、具体的な内容や目的に違いがあります。この機会に、リノベーションとリフォームの具体的な違いや、住居を新しくしたいと考えた時、２つのどちらが適しているか検討する際の判断材料として、ぜひ参考にしてください！

１.リノベーションとは？
２.リフォームとは？
3.リフォームとリノベーションの違いとは？
4.リノベーションとリフォームのメリット・デメリット
 5.まとめ

リノベーションとは？

リノベーションという言葉は、英語で「革新」という意味を表していて、すべての要素を一旦リセットし、新しい住人のライフスタイルや希望に合わせて、設計から内装、配管までを一新して、より機能的で価値のある住空間を作り上げることを表してます。
多くの古い住宅は、昔の生活や家族の形を思わせる設計がされていて、今の私たちの生活には合わないことも少なからずあります。
リノベーションはその古い枠を超えて、私たちの今のライフスタイルを形にすることができます。住む人の気持ちや生活に寄り添い、新しい空間を作り上げるのが、リノベーションのすごいところなんです。
具体的には、ファミリー向けの間取りをシングルやカップル向けに変更したり、最新のIoT技術を取り入れたりと、従来の枠を超えた自由な発想が可能となります。
スケルトン状態からの大規模な改修を「フルリノベーション」や「スケルトンリノベーション」と呼び、住まいの性能や価値を新築時以上に高めることが可能です。
※スケルトンとは、建物の内部をほぼ空っぽの状態、にすることを指します。
近年人々の生活スタイルが多様化する中で、リノベーションの需要は増加しており、その魅力や良さがどんどん注目されています。

リフォームとは？

リフォームは、時間の経過や使用により古くなった、または劣化した建物を、新築時の状態に近づけることを表します。
具体的には、マンションやアパートでは、入居者が退居した後、その入居者の住む前の状態に戻すことを指す場合があり、原状回復ともいわれたりします。
リフォームという言葉は、英語の「reform」からきており、何かが悪化した状態から改善するという意味があります。つまり、壊れた部分や老朽化した部分を修復し、新しくきれいな状態に戻すことを目的されております。
例としては、日焼けや劣化で色あせた外壁の塗装を新しくしたり、古くなったキッチン設備を最新のものに交換したり、日常の生活で汚れや傷がついた壁紙を新しいものに張り替えるなどがリフォームの代表的な作業となります。

リノベーションとリフォームの違いとは？

現在、「リノベーション」と「リフォーム」の違いは非常に曖昧になりつつあり、明確な線引きはされにくくなってきています。
メディアや、リフォーム会社、リノベーション会社が、それぞれの解釈で使い分けているのが現状ですが、主に表現されている点で簡単にまとめてみました。

■リノベーション
古い建物や空間を新しいデザインや機能を取り入れることで、全く新しい空間を生み出すこと。

■リフォーム
壊れた部分や劣化した箇所を修復・更新し、もとの機能やデザインを保つこと。

つまりは、リノベーションは「再生」、リフォームは「修復・更新」といったイメージです。どちらを選ぶかは、
自分の住まいに対する希望やニーズに応じて選んでいくことが大切ですね。

リノベーションとリフォームのメリット・デメリット

■リノベーションのメリット
自分たちの理想の住まいを実現できること。既存の建物を活かしながら、新しい価値や機能を取り入れ、オリジナルの空間を作り上げることができる。

■リフォームのデメリット
手間や費用を抑えながら、住み慣れた家を長持ちさせることができる。

■リノベーションのデメリット
リフォームに比べ、費用高くなることがあり、工事の期間も長い。また、古い建物の特性によっては、予期しないトラブルに遭遇するリスクある。
また、大幅な変更を伴う場合、特定の許可が必要となること考えられます。

■リフォームのデメリット
たびたび小さなリフォームを重ねると、長期的にはその合計コストが大きくなることもあります。また既存の建物の制約により、
理想的な改修が難しくなる場合や、施したリフォームの効果が短期間でダメになってしまうことも考えられます。

まとめ

リノベーションは、古い建物や空間を新しいデザインや機能を取り入れることで、全く新しい空間を生み出すことを表すのに対して、リフォームは壊れた部分や劣化した箇所を修復・更新し、もとの機能やデザインを保ちます。
どちらを選択するかは、個々の住まいに対する希望やニーズ、予算や期間などの要因によって変わってくると思いますので、自分たちの希望やライフスタイルを整理して、最適な選択をしてみてください！